親がブラックリストだと教育ローンは借りられない?金融ブラックの人でも利用できる教育資金調達方法について解説

ブラックリスト教育ローン 目的別ローン
  • 教育ローンを利用したいがブラックなので使えない。なんとかして資金繰りできないか?
  • 債務整理中だけど教育ローンは借りられるのか?

進学には受験料から始まり、授業料や入学金、教科書やパソコンなどの教材備品代だけでなく、下宿させるなら毎月の家賃や生活費もかかり、合計すると結構な額に・・・。貯蓄や学資保険だけではとても賄えない方は多いのではないでしょうか?ブラックの人ならなおさら苦しいはず・・・。

今回はブラックでも教育ローンは借りられるのか?教育ローン以外に資金繰りできる手立てはないか。オススメ教育ローンや利用の注意点についてまとめます。

教育ローンとは?日本政策金融公庫や民間企業が実施

教育ローンとは、入学金や授業料、教材費やパソコン代など教育に関する費用を借りられる制度です。教育ローンは主に国の教育ローンと民間の教育ローンがあります。ここでは教育ローンについて紐解いていきます。

国の教育ローンとは日本政策金融公庫が実施しているサービス

国の教育ローンとは日本政策金融公庫が行っている貸付サービスのことです。民間の教育ローンの金利2〜4%なのに対し、日本政策金融公庫の金利は1.65%(2021年12月現在)と金利が低いことが特徴です。

低所得の家庭でも学ぶ機会を平等に与える意味で実施しているので、世帯収入に限度があります。例えば子どもが2人いる場合、世帯年収が890万円以下など。限度額は350万円で、入金までの日数は20日程度かかります。返済期間は15年以内です。

民間の教育ローンとは銀行やJAなど民間企業が行っているローンのこと

民間の教育ローンとは、銀行やJAなどの民間企業が取り扱っている貸付サービスのことです。無担保無保証人で借りられます。企業にもよりますが、借入限度額が国の教育ローンよりも高いことが多いです。

例えばJAは1,000万円まで、三菱UFJ銀行は500万円までですが専門性が高い学部(医学部生など)は1,000万円まで借りられます。来店不要(ネットバンキング)で申込できたり、会社によってはATMから返済できたりするので利便性が高いです。

親が自己破産で金融ブラック。教育ローンの名義は親になる?

過去に自己破産や債務整理の経験がある、現在進行形で延滞している支払いがあるなど、ブラックの人でも子供のためである教育ローンは利用できるのでしょうか?ここではブラックリストの人でも教育ローンを利用できるのかまとめます。

親がブラックだと教育ローンは通らない

ブラックの人は教育ローンに限らず、あらゆるローンが組めません。教育ローンは親名義となり、他のローンよりも金利が低い分審査が厳しいので、親がブラックだとまず通らないと思っていた方が良いです。

将来教育ローンを借りようと検討しているなら、早めに弁護士や司法書士に相談しておくことをオススメします。通常5年〜10年でブラックの情報は消えます。早めに債務整理など行動に移しておくと、必要な時に教育ローンの審査に通るかもしれません。

金融ブラックリストとは

ブラックリストとは、信用情報機関に金融事故の記録がある人のことを指します。金融事故とは長期延滞や債務整理、強制解約、自己破産などお金に関することで引き起こしたトラブルの情報を指し、通常は5年〜10年ほどで消えます。ブラックリストから名前を消す方法は、待つこと以外に不可能です。

ブラックかどうかチェック

自分はブラックじゃない!と思っていても、実はうっかり忘れていた支払いが!なんてことになれば審査に通りません。まずは自分がブラックかどうか確認しておくことをオススメします。ブラックかどうかは。各信用情報機関で確認できます。

指定信用情報機関(CIC)クレジットカード会社や消費者金融が加盟している
日本信用情報機構(JICC)消費者金融から銀行まで幅広い金融業者が加盟
日本銀行個人使用情報センター(KSC)銀行が加盟している

各信用情報機関では情報開示依頼を行うことができます。手数料は500〜1,000円くらいです。いかなるローンも信用情報をなるべく綺麗にした方が通りやすいですので、一度情報を開示し、ご確認してみてください。

どこからも借りれない場合は?学生本人が借りられる貸付方法や対処法

学生本人が借りられる貸付方法や対処法

信用情報機関に開示請求をして、親がブラックだったと判明した場合、教育ローンでの借入は絶望的です。ブラックの人が利用できる貸付方法や対処方法をまとめます。

低所得、高齢者や障害者がいる世帯なら教育支援資金を検討

もし世帯収入が低所得だったり、世帯に高齢者や障害者がいるなら、生活福祉協議会が執り行っている教育支援資金の利用を検討してみましょう。教育支援資金には、「教育支援費」「就学支度費」の2種類があり、教育支援費は一月で3.5〜6.5万円借りることができ、就学支度費は50万円まで借りられます。

申請方法はお住いの社会福祉協議会や民生委員に相談し、申し込み用紙の記入、民生委員との面接を経て申し込みします。審査後貸付が決定したら借用書を作って、提出後資金が交付されます。

奨学金を利用する

奨学金で有名なところは、日本学生支援機構です。教育ローンは親が名義人なのに対し、奨学金は子供が名義人になるので、親の信用情報は関係ありません。ただし親がブラックの場合、連帯保証にはなれません。親がブラックで保証人になれない場合は、保証機関にお願いすると良いでしょう。ただし手数料がかかりますので、その点は注意してください。

有金利の貸付はほとんどの人が利用できるのですが、無金利の場合は親の収入が○○円以下など決まりがありますので、奨学金を利用する前に確認してみてください。

セントラル・フクホーなどキャッシングローンを検討

ブラックリストの人は消費者金融の利用を検討してみても良いかもしれません。大手は審査が厳しいですが、返済能力があればブラックでも借りれる中小消費者金融もあります。

教育ローンと違って金利が高めなので注意が必要ですが、会社によっては初回30日間金利無料サービスもありますので、一時的に必要なお金を借りたい時はとても便利です。コンビニのATMから返済ができたり、インフラが整っている場合も多いです。インターネットから申し込みができる会社さんも多く、忙しいお父さんお母さんにもおすすめです。

信用情報の回復を待つ

信用情報機関に情報開示をしてブラックだと分かった場合、信用情報が回復するのを待ってから申請すると良いでしょう。

将来的に教育ローン利用したいと検討しているのならば、なおさら早く債務整理や、自己破産しておいた方がおすすめです。その際に弁護士や司法書士に相談すると思いますが、債務整理や自己破産を専門的に取り扱っている事務所を探すとよいでしょう。

信用情報を調べた結果ブラックじゃない!教育ローンを検討

信用情報機関で調べた結果ブラックじゃなかったなら、教育ローンを申請してみましょう。

国の教育ローン

先ほども記載しました通り、国の教育ローンは日本政策金融公庫が行なっている教育ローンです。金利が民間で借りるよりも低く、低所得の家庭でも利用できます。

イオン銀行教育ローン

イオン銀行教育ローンは金利が2.8%~8.8%で、借入期間は1年から8年です。借り入れ金額は10万円から700万円借りられます。インターネットから申し込みができるので来店不要です。繰り上げ返済をするときは、インターネットバンキングで返済可能なのでとても便利!

入学費や授業料はもちろん、受験費用その際にかかる交通費や宿泊費にも利用できます。塾や部活、習い事の費用に充てることもできるので、お子様に関する事であれば幅広く利用できます。保証人も不要なので頼れる人がいない人でも安心です。

JAの教育ローン

JAの教育ローンは1.8%から1.5%の低金利で貸付を行っています。ネットで仮審査ができるので、年中無休24時間受付かつ来店不要で簡単にお申し込みができます。利用の条件は20歳以上の人で、最終償還時の年齢が71歳未満の人。前年の税込年収が150万円以上です。借り入れ期間は6ヶ月以上15年以内で、借入金額は10万円以上1,000万以内となっています。

JAといえば農家のイメージがありますが、農家以外でもご利用できます。JAの口座を持っていなくても申し込みできますが、本契約時までに口座開設する必要はあります。高額を借りることができるので、留学や医学部進学など、お金がかかる場合にオススメです。

三菱UFJ銀行教育ローン

三菱UFJ銀行の教育ローンは、どの学科に進学するかによって借りられる金額が変動します。通常借入金額は30万円以上500万円以内となっているのですが、医歯薬系学科・研究科・航空パイロット養成の場合は1,000万円以内と貸付金額の上限が増えます。進学する学科の学費が高い場合、検討してみると良いかもしれません。

貸付金利は3.95%です。借り入れ期間は6ヶ月以上10年以内となっており、こちらもインターネットで申し込みができます。事前審査は最短で即日回答がもらえますので急いで審査したい方にもオススメ。(インターネットでの繰り上げ返済は手数料が無料です。)

みずほ銀行教育ローン

みずほ銀行の教育ローンは最大300万円最長10年までの利用が可能です。学費以外にも教育関連資金全般に利用できます。元金返済据置期間が最長5年となっており、卒業後1年猶予があるので、少し心に余裕を持って返済ができそうですね。申し込みはインターネット、郵送での申し込みと店頭での申し込みがあります。来店せず申し込みもできます。

住信SBIネット教育ローン

住信SBIネット銀行の教育ローンは金利が1.775%~3.975%と民間の教育ローンの中では比較的低めです。借入金額は10万円から1,000万円、借入期間は1年から15年です。学校や塾・予備校代など教育関連資金以外にも、他社で借入中の教育ローンの借り換え用としても利用できます。

子供の教育費のためだけでなく、ご自身が働きながらキャリアアップをしたい、大学院や専門学校の学費としての利用もできます。また、3か月以内であれば、支払い済みの費用も対象となります。手続きはインターネットだけで、繰り上げ返済は1円からで、手数料は0円です。

まとめ

ブラックとは信用情報機関に何かしらの金融事故の記録が残っている状態のことを言います。ブラックの人はまず教育ローンに通りません。教育ローンに申し込む前に必ず信用情報の確認をしましょう。確認の結果ブラックだった場合、教育支援資金や奨学金を利用すると良いです。少額の借入なら、消費者金融を利用するのも検討してみましょう。ただし金利は高いので計画的に利用してください。

ブラックじゃなかった場合は教育ローンを申請してみましょう。オススメはやっぱり金利が安い国の教育ローン。ただし、国の教育ローンは借りられる金額が少ないので、進学する学科の学費が高い場合は、民間の教育ローンも検討してみてください。教育ローンは金利が低いので審査が厳しめであり、お金の使用用途も決まっています。よく考えてからお申込みを。

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