更新日:2017/5/24

むち打ちの検査方法について(MRIと神経学的検査)

追突などの交通事故にあって病院に行くと、一般的にレントゲン(XP検査)を撮って、頸椎の骨折・脱臼、椎間板や筋肉、じん帯が損傷していないかどうかを調べます。症状が軽傷の場合は「念のため」正面と側面(中間位)を撮影することが多く、「異常なし」と診断され、「単なる頚椎捻挫」とされることが多いといえます。

レントゲンというのは主に骨折や骨の器質的変化などがないかを確認するためものもので、血管や神経や椎間板などの微妙な部分や軟部組織や写りません。

むち打ちの場合に原因となるのは主に椎間板などの軟骨になりますので、 レントゲンよりもMRI(磁気共鳴画像法)で確認する必要があります。MRIは血管や神経・椎間板等の軟部組織の描写にすぐれていて、任意の断層面を撮像でき横断面のみならず、矢状面・冠状面でもみることができます。
そのためMRI検査では、脊髄・神経根の圧迫や椎間板ヘルニアの状態を確認できます。

しかし、MRIを撮って異常なければ本当に異常がないのかというと、実は、手足にしびれを感じる神経根性のむちうちの場合、MRIの精度が低い場合には、診断できないことも多いのです。
MRIの解像度は、現在は解析度が高い1.5テスラと解析度が低い0.5テスラが主流となっています。ですから0.5テスラのMRIで写らなかったヘルニアと神経根の圧迫が1.5テスラのMRIで写るということがあるのです。
そういった事情から、「自覚症状としては明らかに神経症状が出ているのに、MRIでは異常がないため気持ちや精神的な問題ととらえられてしまう場合」があることも頭に入れておきましょう。

これらの画像検査に加えて、腱反射や知覚検査、徒手筋力テスト、病的反射検査などの神経学的検査を行います。これらの検査で、症状の原因を確認し、損傷している神経根や脊髄のレベルをチェックします。

神経学的検査

腱反射テスト(深部腱反射の検査)
通常、人の膝の下をゴム製の打腱ハンマーでたたくと、通常は膝が跳ね上がります。反射が低下あるいは消失している場合は末梢神経か神経根に損傷や圧迫があることで、その部位から中枢神経への信号が途切れています。逆に反射が強い場合は、病的反射となり、中枢神経に何らかの異常があることになります。
反射の強さは個人差があるので、この検査は通常左右を調べて判断します。例えば、左に比べて右の腱反射が明らかに鈍い場合は、その腱に対応する右側の末梢神経か神経根に何らかの異常があることを示唆する結果となります。
また。この検査は検査を受ける人が意図して操作できないため、後遺障害を判断するための検査として重要視され、亢進・軽度亢進・正常・低下・消失と評価します

スパーリングテスト
頚部の神経障害を調べます。頭を斜め後方へ押しつけると、神経根に障害がある場合は、その神経根の支配領域がある上肢に痛みや痺れ感が生じます。痛みや痺れ感の生じた部位によって何番目の神経根に異常があるのか、ある程度予測できますが、意図的に操作できる可能性があります。
尚、検査結果は痺れ感が有=+ 痺れ感が無=-となります。

ジャクソンテスト
スパーリングテスト同様に神経根障害の有無を調べる検査です。頭を後屈させて、押しつけて調べます。スパーリングテストとセットで実施されることが多いです。

むち打ちの検査方法についての続き・・・(電気生理学的検査・造影検査)

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